表面利回りと実質利回り

表面利回りと実質利回り

利回りとは、投資額に対して収益がどれくらいあるかを測る尺度のことです。
不動産投資における利回りは、投資額に対してどれほどの収益が得られるかを見極める指標です。

 

■表面利回り(グロス)

「表面利回り」とは年間の家賃収入の総額を物件価格で割り戻した数字です。

表面利回り(%)=年間収入÷物件価格×100

 

■実質利回り(ネット)

「実質利回り」は年間の家賃収入から年間の諸経費(管理費や固定資産税など)を差し引いたものを、
物件価格に購入時の諸経費(登録免許税など)を足したもので割った数字です。

実質利回り(%)=(年間収入−諸経費)÷(物件価格+購入時の諸経費)×100

 

■表面利回りと実質利回りの差

年間家賃収入1,000万円
不動産価格10,000万円
購入時の諸経費500万円
年間の諸経費100万円  の場合

表面利回り(%) は1,000万円÷10,000万円×100=10.0%

実質利回り(%)は (1,000万円−100万円)÷(10,000万円+500万円)×100=8.57%

となり約1.5%も差が出てきます。

不動産の広告はほとんどが表面利回りの記載なので、そこから一歩踏み込んで実質利回りを
算出してみないと本当の収益力はわかりません。
実質利回りを計算した結果、自分に具体的な手取りがいくらになるのかをチェックすることが最も重要です。